レーザー距離計(LDM)を買う前に検討するべき7つの質問

筆者匿名 日付 9月 18th, 2014

1880年代に建てられた家があるのですが、私はそれを相当改築しています。 ほとんど毎週末のように使う、地下室にいっぱい詰まった電動工具の山を使って、この家の隅から隅までを建て直しました。

今まで安物の工具をいかにたくさん捨ててきたか、ある日突然気が付いたのです。

私はエンジニアです。 固定概念を自ら証明するようで嫌ですが、普通私は十分に調査をした上でしか、物を買わないことにしています。でもこれに関しては、明らかに調査不足であったことを認めざるを得ません。

現在は、多少高くても長持ちするものを買うようになりました。 

私は測定技術の分野で、もう25年近く仕事をしてきました。そのうち12年は、レーザー距離計、つまりLDMに携わってきています。私の意見として、どのLDMにするかを検討する際、次の質問を検討するべきだと思います:

  1. 屋外で測定はするか?

    外で作業をするのなら、光学スコープやデジタルポイントファインダーは、必須です。

    スコープやポイントファインダーがないと、レーザーのポイントは明るい日でせいぜい10m程度までしか見えないでしょう。外での測定だったら、10mではちょっとお話になりません。

    照準スコープ - つまり固定レンズのカメラについているレンジファインダーです - これが、屋外での問題に対処するために私たちが最初に採用した技術です。これは初期のDISTOの頃の話ですが、実は現在でも光学スコープを搭載したLDMが市場に出回っているようです。

    ライカジオシステムズはその後、4倍ズームのデジタルポイントファインダー技術に移行しました。これは、デジカメに搭載されているズーム機能と似ています。LCDディスプレイの照準線はレーザーと正確に調整されているので、照準線に合わせさえすれば、レーザーポイントが見える見えないにかかわらず、必ず目的の位置にポイントがあると確信が持てます。

  2. 設計ソフトウェアを使っているか?

    もしあなたがスケッチを描いたり、またはAutodeskやChief Architectを使用しているのなら、現場で詳細な図面を作成できるモバイルアプリがあります。
    例えばうちのDISTO Sketchアプリなどでは、あなたのモバイルデバイスで撮影した写真の上に測定値をオーバーレイすることができます。

    Bluetooth対応のLDMなら、正確な測定値を測定する端からそういったアプリにリアルタイムで送信します。インテリアデザイナーやビルディング・インフォメーション・モデリング技師、そして設計建築家の方々などから、正確な間取り図を作成する時間がこのお陰で半分になったとの報告をいただいております。

    確かに、Bluetooth対応LDMは高価な最高級機種であるかもしれません。しかし、時は金なりです。最初から正確な測定値が得られて、なおかつ測定時間が半分なるのなら、€400や€800を投資しても、あっという間に元は取れるではないでしょうか?しかも初心者向けのモデルなら、€140からBluetooth対応LDMがあるのです。私にとっては、Bluetoothは必須です。

  3. それは、他の測定器具の買い替えなのか?

    現在巻尺やテープをお使いなら、測定するのに一番時間のかかるものや、最も困難なものを考えてみてください。その上で、それを解決できるような道具を選ぶようにします。

    例えば、忙しい建設現場などでは、点Aから点Bまでの水平距離を測定するのは、資材が積んであったり機材や人が間に入ったりで、困難なものです。

    チルトセンサー内蔵のLDMなら距離と角度を測定するため、ターゲットまでの水平距離を計算できます。つまり、荷台や人間やその他のものがあっても、測定ができるということです。

    それなら、手にテープメジャーを持ったまま何かをよじ登ったり、または昇降機を避けたりするよりは簡単、そして安全です。

  4. 毎週、測定にどの位の時間を費やすか?

    これはROIに関することです。測定するのに、テープを引きずったり脚立を運んだり、どの位の時間を使っているでしょうか?

    そんなことをする必要がなくなり、そして同時により正確な測定値が得られるとしたら、どうでしょう?その時間を、他のどんなことに使えるでしょうか?

  5. 超音波「レーザー巻尺」などの安物で悪い経験はあるか?

    あなただけではありません。何年か前、ここでは名前を伏せるあるサプライヤーが、超音波距離計で、「お父さん向け」のレーザーポインターが付いた安物を、年末シーズン時に市場にばらまきました。

    名前から想像できる通り、これは超音波を出して物体に当て、おおよその距離を測るというものです。これは正確でないだけでなく、「照準用レーザー」などというものと組み合わせることにより、LDMは単なるギミックでしかないという印象を多くの人に与えてしまいました。

  6. どんな精度が必要か?

    信頼できるメーカーのものなら、精度はそれほど問題にはなりません。ISO 16331-1(国際標準化機構)準拠のものを選びましょう。

    ISO認定のものは確かに若干高めになりますが、安物LDMを使ってしまったために25mm短く切ってしまった工業用梁・・・よりは、はるかに安いものになるでしょう。

  7. どんな範囲が必要か? 

    ここでも、ISO認定を求めましょう。比較できるものが比較された結果だからです。精度と範囲は、色々なものに影響されます。2大要因は周辺光とターゲットの色です。

    ISO認定のものなら、理想的好条件での最大値とかではなく、実際の使用環境における仕様が記載されています。

以上が、LDMを選ぶ際に考慮するべき7つの質問です。次回の記事では、どんなところがLeica LDMを特別にしているかを説明します。